種類図鑑:ホワイトマーブルダイヤモンドベールテールエンゼル

ホワイトマーブルダイヤモンドベールテールエンゼル

品種の特徴

ホワイトダイヤモンドマーブルベールテールエンゼルはゴールデンエンゼルにブラッシング系統(透明燐)、さらにマーブル系統の模様と、ヒレを長く伸びるロングフィンの系統、鱗に凹凸が現れ乱反射してキラキラと光るダイヤモンドの系統を複合的に組み合わせて作られた改良品種になります。

鱗の大半はブラッシング系統の光を反射しない透明燐の為、ダイヤモンドの模様はありますが、光を反射して光る部分は多くありません。トリカラー系統とは同一の系統でホワイトはレッドトップの部分が無い方向で改良された品種となります。

ロングフィンはエンゼルに限らず、ゼブラダニオやアストロノータスなど色々な魚で作出されていますが、エンゼルのロングフィンはそのプロポーションを引き立てる名品と言えるでしょう。

飼育ポイント

ホワイトマーブルダイヤモンドベールテールエンゼルはそのベールテール系統特有の鰭が長く伸びる性質から、飼育は少し癖のある品種になります。基本的な部分は他の品種と同様なので、基礎的な飼育方法は別章の飼育マニュアルを参考になさって下さい。

ヒレの長さは個体差があり、比較的に短い張りのあるヒレの個体~鶏の尾長鳥のような非常に長く伸びる個体まで多種多彩です。いずれにしてもヒレが長いために強い水流を受けると泳ぐことに大きな負担が発生する為、水流が強い環境での飼育には向きません。

また、狭い水槽で飼育するとヒレが美しく伸びない場合が多く、最低でも深さ36cm以上、理想的には45cm以上の水槽で飼育するのが良いでしょう。大切に飼い込んで育てた個体の美しさはベールテールならではの魅力です。

繁殖について

この品種の繁殖は改良品種の中では特に難しい事はありませんが、ダイヤモンド系統は鱗の凹凸が発生する変異種の為、ダイヤモンド以外の系統と比べて子供の奇形率が高い傾向にあります。また鰭が長いので他の品種よりも一回り大きめの水槽を用意してあげるのが理想的です。

マーブル系統のみに発生する独自の現象として、生まれた子供の数百尾に1尾程度の割合で模様の全く現れないブラック系統の個体が現れる場合があります。これはブラックエンゼルのノーマル系統では無い、もう1つのマーブル系統のブラックエンゼルからマーブルエンゼルが作出され、その先祖返りと考えられる面白い現象です。

子供は1cmほどのサイズまでは普通の品種と変わる事はありませんが、成長と共にヒレの長さが目立つようになります。ヒレは特にデリケートで過密の飼育に弱いため、良質な個体を作るためにはなるべく過密飼育を避け、ゆったりとした環境でバランスの良い餌を与えて育てるのがベストです。


↓参考になりましたら、各種ソーシャルサイトでご紹介して頂けると光栄です。
エンゼルフィッシュ.jp > エンゼルフィッシュ 種類図鑑 > 種類図鑑:ホワイトマーブルダイヤモンドベールテールエンゼル