エンゼルフィッシュ 混泳 難しいのはウチだけ? の動画レビュー

YouTubeで公開されているエンゼルフィッシュの動画、今回はchときふるさんが投稿されているエンゼルフィッシュとコリドラス・パレアトゥス(青コリ)の混泳に挑戦されている動画のレビューを書いてみます。

まず、この動画を参考に混泳を考える前に重要な情報として、飼育されているエンゼルの種類を説明します。このchときふるさんが飼育されているエンゼルは動画を拝見した限り、普通のエンゼルではなく、野生種のアルタムエンゼルです。

アルタムエンゼルは、普通のスカラレ種をベースとして作られている改良品種エンゼルフィッシュとは全く異なるエンゼルになります。最も大きい違いはスカラレ種よりも大きく成長し、ワイルド特有の神経質さも併せ持つと点です。

このエンゼルフィッシュ.jpで取り上げている普通の方が一般的に飼育される事の多いスカラレ種の改良品種とは性質もサイズも大きく異なります。特にアルタムエンゼルは魚食性がスカラレよりも強く成長期には餌として好んで食べるほどなので、小さなテトラ類との混泳は難しい種類です。

動画のタイトルに難しいと書いてあるように、アルタムエンゼルの混泳は普通のエンゼルよりも難しいのは確かです。その為、エンゼルフィッシュの混泳として、参考にされる場合はアルタムエンゼルの混泳であることを前提して閲覧しないと誤解が生まれるので注意しましょう。

点滴方式を使って水合わせをして導入されている点は評価できますが、購入してそのままのコリドラスたちを検疫することなく、水槽に導入されている点はプロとしてはお勧めできません。前回の動画レビューでも同様な事を書きましたが、購入した熱帯魚をそのまま水槽へ導入すると、良くない病原菌を持ち込むリスクが大きく高まります。

この病原菌を持ち込むリスクを最小限にするために、できる事ならトリートメントタンクを用意して数週間は検疫作業をお勧めします。小さな水槽で構いませんので、この作業を行うかどうかでメイン水槽の平穏を保てる可能性が極めて高くなります。

ベテランのアクアリストになれば、それまでにこの検疫作業の重要性は熱帯魚の衝動買い → 病気の持ち込み → 水槽の熱帯魚が病気で壊滅…のような苦い経験をされている方が大半だと思います。そう言った経験が無いと、なかなか重要性を理解してもらえないのですが、自分の愛魚たちを守るためにぜひトリートメントタンクの用意を行って頂きたいものです。

前置き的な部分が長くなってしまいましたが、エンゼルフィッシュとコリドラスの混泳は混泳マニュアルにも書いておりますように、相性は良い組み合わせのため、基本的に大きな問題になる事はありません。何事もなく水槽へ馴染んでくれれば、そのまま飼育することができると思われます。

さらに動画の中盤では、コリドラスに加えてクラウンローチの導入も行われている様子です。クラウンローチとエンゼルフィッシュの混泳はコイ・ドジョウ類とエンゼルの混泳で少し書いていますが、ローチ類の中までは温和な種類なのでエンゼルとの混泳向きな熱帯魚です。

ただ、コリドラスとクラウンローチは同じ底層圏で過ごす熱帯魚であり、コリドラスよりもクラウンローチのほうが動きが素早く気も荒い、コリドラスよりも大型になる上に活発な熱帯魚です。このような組み合わせは混泳できないわけではありませんが、うまく餌を与えるようにしないと、活発なクラウンローチばかりが餌を独占してしまい、コリドラスたちが餌を食べられない危険性があることを覚えておきましょう。

種類の異なる熱帯魚たちを混泳させる場合は単なる相性問題だけではなく、飼育の上で色々な工夫も必要になるケースもあります。水槽の大きさや混泳の内容、熱帯魚たちが子供なのか、成熟しているのか、条件を上げれば同じ水槽の環境は2つとありません。

失敗することがあっても、その経験はその後の飼育に大きく役立つことも多くあります。あまりに無難すぎる組み合わせも面白みに欠ける場合もありますので、基本的な混泳のルールを守りながら、ある程度は自由に試してみることをお勧めします。



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