第3章 ベタ・グラミー類とエンゼルの混泳

ベタ・グラミーの仲間は主に東南アジアを中心に分布する魚の仲間です。 彩りの美しさから古くから熱帯魚として親しまれている魚が多く、また近年になって入荷するようになった種類まで様々な種類が存在します。

エンゼルとの混泳については種類によってまちまちですが、カラシンやラスボラのような魚と比較して自己主張の強い魚達なので多少の小競り合いを多めに見れば混泳可能な種類も多く存在します。

中・小型グラミーとエンゼルの混泳

グラミーの仲間についてはその大半が小型・中型の種類が多く、一部の種類を除いてはあまり大きくなる魚は多くありません。ブルーグラミー、パールグラミー、シルバー・グラミーなどは10cmを越える魚で60cmほどの水槽ではエンゼルと混泳するにはやや手狭な環境になってしまいます。これらの中型種と混泳は90cm以上の水槽でゆったりと混泳させるのに向いていると言えます。

小型の種類ではリコリスグラミーのような小型種は神経質な為、エンゼルとの混泳は避けたほうが良いでしょう。 ドワーフグラミーやハニードワーフ・グラミーなどはサイズも小振りであり、60cmほどの水槽でも混泳するのには良い魚たちと言えるはずです。 また、人気の高いチョコレートグラミーについては混泳のサイズ的には問題ありませんが、もともと飼育がやや難しい魚の為、エンゼルが沢山泳ぐような水槽ではストレスが長生き出来ない場合もあるので混泳にはテクニックが必要です。

何れもグラミーの仲間は繁殖期になると水面に泡の巣を作り産卵するタイプが多く、泡巣を作り出すとオスが繁殖期を迎え、気が荒くなるのでそう言った点には注意することも大切です。

ベタの仲間とエンゼルの混泳

ベタの仲間は「闘魚」と呼ばれるベタ・スプレンデンスが最も有名で非常に多くの種類が存在しています。エンゼルと飼育する上での注意点はエンゼルに危害を加えない事、またエンゼルに食べられないような種類という事が前提になります。あまり混泳に最適と呼べるような種類は多くない為、混泳はあまり視野に入れずに飼育するべきでしょう。 

尚、ベタ・スプレンデンス(プラガットやショーベタ含む)はオス同士が殺し合うほど気の荒い魚で、大きなエンゼルとの混泳であれば問題なく飼育できる事も多いですが、ベタと同じくらいの大きさのエンゼル、特にヒレの長いベールテールタイプの個体はベタがエンゼルを他のオスと勘違いして物凄い勢いで攻撃する場合もあるので注意する必要があります。

大型種やクテノポマとエンゼルの混泳

ベタ・グラミーの仲間で大きく成長するのは基本的にオスフロネームス・グラミーとレッドフィンオスフロネームスグラミー程度です。これらは50cm以上に成長する魚で特にオスフロネームスグラミーはお店ではゴールデンやアルビノ個体なども見る事が出来ますが、最大で1m近くまで成長する魚なので最後まで飼育するのにはそれなりの覚悟が必要です。こう言った魚とエンゼルの混泳は論外でありあえてエンゼルと飼育するべき魚ではありません。

クテノポマの仲間についてはファスキオラートゥムやアンソルギーなど、8cmほどの小型で比較的温和な種類も居ますが、最も目にする機会の多いレオパードクテノポマやキングスレイなどは気が荒く、混泳は環境によっては全くできない事は無いと思われますが、エンゼルのヒレを突くなどの弊害は少なからず発生するのであまり良い組み合わせとは言えません。

魚種別混泳マニュアルのコンテンツ一覧



エンゼルフィッシュ.jp > 混泳マニュアル > 第3章 ベタ・グラミー類とエンゼルの混泳